科目名 経営戦略II
学期曜日時限 秋期 01:水6-7
担当教員 相葉 宏二
開講箇所 大学院商学研究科 配当年次 1年以上
科目区分 単位数 2
使用教室 01:11-903(馬蹄形) キャンパス 早稲田
備考
科目キー 3500031201 科目クラスコード 01
シラバス情報
最終更新日時:2009/10/31 17:28
授業概要・
授業の到達目標
[授業の到達目標及びテーマ]
・企業の戦略部門が考えるべき基本的な論点を把握し、論理性と実践性を合い持つ戦略ストーリーを考える能力をつける
・焦点は事業戦略の理解を前提とした全社戦略テーマにかかわる問題の考察である
[授業の概要]
全社戦略とは一般に多角化した企業の戦略で、本社部門が考えるべき戦略だとされている。その際、理論上は個別事業の戦略(事業戦略、または競争戦略)を捨象する(あるいは所与とする)ことになるが、実際的な観点からは事業戦略を捨象して全社戦略だけを考えることは不可能に近い。そのためこの授業では、主たる焦点を全社戦略に当てつつも、実際の事例を考察するに当たり、個別事業戦略と全社戦略を統合した形で、議論を進める。
本授業のベースとなる競争の見かたは、基本的に戦略コンサルティングに大きな影響を与えてきたBCGやマイケル・ポーターのポジショニング戦略論であるが、必要に応じ資源や企業の能力の問題を考察する。
内容は企業の成長のための多角化の方向性、既存事業と新規事業の特性差、事業の選択と集中を進める枠組み、事業間のシナジーを生かすということと、より遠くの事業機会へのチャレンジとの合い矛盾する問題、離れた事業への参入の難しさ、事業を創造し業界をコントロールする狙いの実行可能性などを含む。
なおこのシラバスは1月時点で書いたものであるため、以下の内容は変わる可能性がある。したがって必ず授業が始まる前にCourseN@viにある、より長い新シラバスをダウンロードの上、読んでおくこと。
授業計画
第1回:イントロダクション
第2回:事業戦略と全社戦略<1>
第3回:業界の特性分析 ミニケース1、 自動車業界
第4回:事業戦略と全社戦略<2>
第5回:業界への参入 ミニケース2、 輸送機器業界
第6回:多角化の方向性 ミニケース3、 電機業界
第7回:多角化の枠組み ミニケース4、 プロダクトポートフォリオ
第8回:多角化の枠組み ミニケース5、 バリューポートフォリオ
第9回:成長の方向性 ケースA 流通業界
第10回:隣接業界への参入 ケース B
第11回:ケースB 続き
第12回:離れた事業への参入 ケースC-1 医療機器業界
第13回:ケースC-2
第14回:事業創造 ケースD 通信業界
第15回:全社戦略のまとめ
教科書 コピーパッケージを販売する。理論的なものとケースなどを含む。
ミニケースはCourseN@vi上に置かれる予定である。
参考文献 グロービス編、相葉宏二著、『MBA経営戦略』、ダイヤモンド社、
コリス&モンゴメリー『資源ベースの経営戦略論』東洋経済新報社など
成績評価方法 レポート75%(予定は3回)、パーティシペーション(発言)25%