科目名 消費者行動論
商研修士課程との合併科目
学期曜日時限 秋期 01:木4時限
担当教員 阿部 周造
開講箇所 大学院商学研究科 配当年次 1年以上
科目区分 単位数 2
使用教室 01:11-904(指導室) キャンパス 早稲田
備考
科目キー 3500022413 科目クラスコード 01
シラバス情報
最終更新日時:2009/04/13 09:27
講義概要
今日、企業が効果的にマーケティングを展開するためには市場における消費者の行動を知ることが大切である。消費者が、企業の行うマーケティング活動をどのように受けとめ、どのようにその影響を受けながら、しかも独自性を持った購買意思決定をし、どのように消費し、その結果としてどのような満足や不満を持っているのかを知ることは優れたマーケティング活動を展開していく上での必須的な情報となるからである。しかしながら、経験と直感に基づいて市場における消費者の行動を絶えず観察し、各種の意識調査を継続的に行っているだけで消費者行動についての掘り下げた理解や予測が可能になるわけではない。消費者行動についての体系的な知識としての科学的諸概念やモデルを踏まえて観察や予測を行うことによって、消費者行動についてのより掘り下げた理解やより正確な予測が可能となるのである。講義では今日の消費者行動論での体表的なパラダイムである消費者情報処理モデルを中心に、これまでに構築されてきた概念やモデルを体系的に理解することを目的とする。
シラバス
(授業計画)
第1回:消費者行動とマーケティング
第2回:行動修正モデル
第3回:情報処理モデル(1);消費者情報処理の基本構図
第4回:情報処理モデル(2);情報処理の目標と動機
第5回:情報取得プロセス(1);注意と選択的知覚
第6回:情報取得プロセス(2);理解
第7回:情報統合プロセス(1);タスクと情報処理
第8回:情報統合プロセス(2);選択ヒューリスティック
第9回:情報統合プロセス(3);感情と意思決定
第10回:満足
第11回:個人特性
第12回:集団と消費者行動
第13回:消費者革新行動
第14回:消費者行動のシミュレーション
第15回:まとめ;期末レポートのプレゼンテーションと講評
教科書 ・杉本徹雄編著、『消費者理解のための心理学』、福村出版、1997年。
参考文献 清水聰著『新しい消費者行動』、千倉書房、1999年。
阿部周造編著『消費者行動研究のニュー・ディレクションズ』、関西学院大学出版会、2001年。
阿部周造、新倉貴士編著『消費者行動研究の新展開』、千倉書房、2004年。
新倉貴士著『消費者の認知世界』、千倉書房、2005年。
清水聰著『戦略的消費者行動論』、千倉書房、2006年。
平久保仲人著『消費者行動論』、ダイヤモンド社、2005年。
田中 洋著『消費者行動論体系』、中央経済社、2008年。
J. Paul Peter and Jerry C. Olson, Consumer Behavior and Marketing Strategy, Sixth edition, MacGraw-Hill Irwin, 2002.
成績評価方法
・授業参加度 20点
・授業毎のレポート 60点
・最終レポート 20点
備考
講義で解説したモデル、考え方について、実際の適用例、適用可能性、問題などを毎回短いレポートとしてまとめて提出してもらうことによって理解度を深めることにする。また、レポートの評価の合計点が本講義の成績評価の主要部分となる。