Resource-Based View

RBV (resource-based view)
経営資源に基づく視点 / 資源ベースアプローチ

 企業研究・経営戦略論のアプローチの1つで、企業の業績や競争優位の源泉として、企業が保有する内部資源に着目する立場をいう。「資源ベースアプローチ」「資源ベースパースペクティブ」「資源ベース理論」「リソースベース理論」と呼ばれることもある。

 RBVという用語が初めて登場したのは、マチューセッツ工科大学(MIT)教授のB・ワーナーフェルト(Birger Wernerfelt)がStrategic Management Journal誌に掲載した「A resource-based view of the firm」(1984年)とされるが、注目されるようになったのはオハイオ州立大学教授ジェイ・B・バーニー(Jay B. Barney)がManagement Science誌に書いた「Strategic Factor Market: Expectation, Luck, and Business Strategy」(1986年)からである。1990年代以降の米国の経営戦略研究において、それまで主流だったマイケル・ポーター(Michael E. Porter)に代表される「ポジショニングベース・アプローチ」に替わり、大きな軸を形成している。

 RBVでいう資源は具体的には論者によってさまざまだが、物的・人的・組織的資産のほか、評判やブランド、知的財産権などのあらゆる無形資産も含まれる。すなわち、RBVでは企業をこれら有形無形の資源の集合体ととらえ、これを契約やルール、経営ビジョン、企業文化などが1つの統一体としてシステム化していると考える。そして企業間の業績の差を内部資源の利用効率性の違いと説明する。

 初期のRBV研究では、どのような資源が競争優位の獲得に有効かが論じられた。バーニーは戦略的に重要な資源の条件として、「Valuable Resources」「Rare Resources」「Imperfectly Imitable Resources」「Substitutability」の4つを挙げ、マーガレット・ペタラフ(Margaret Peteraf)は「異質性」「不完全な移動可能性」「競争への事前的制限」「競争への事後的制限」を挙げている。その後、競争優位を生み出す諸資源はどのように形成・獲得すればよいのかに論点が拡がっている。
参考文献

* 「資源ベースの経営戦略論」 デビッド・J・コリス、シンシア・A・モンゴメリー=著、根来龍之、蛭田啓、久保亮一=訳/東洋経済新報社/2004年)

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